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ファッションとは、人である。2

https://www.instagram.com/p/BIO7tPthD1Y/

 左は同居人、右は北海道の友達。彼らとは高校からの仲で、とても大切なつながりだと勝手に思っている。この日、右の彼が就職活動で東京に来たからと言って、みんなで集まった。青山あたりをぶらぶら歩いて、PRADAの前で「まーたポケストップかよ」とか言いながら居た。左の彼はたしか、黙々とポッポだかオニドリルだかを捕まえていたと思う。右を歩いているスタンスミスがよく似合う彼と一緒に、きめえきめえと馬鹿にした。もちろん、本気で気持ち悪いとは思ってないけどね。

 同居人は足元にリーボックのCLUB C、真っ白を持ってきた。Tシャツの胸元には「SPEED & ECO」と書かれている横浜タイヤのTシャツ。これは、前日に800円で買ったらしい。スニーカーとTシャツで挟んだグレーは、どこのだかわからないスラックスだったと思う。こうして文章にするくらいならちゃんと覚えておくべきだったが、まあそれも良い。

 

 右の彼は、去年の冬、僕に対して『俺は女の子にウケる服しか着ないよ』と何の気なしに言ってのけた奴だ。

 思えば、今年の春、北海道の3月はまだまだ冬だけど、その季節に一緒にいたメンバーだった。あの日はたしか、3人でスープカレーを食べたっけ。

 ダミダミした色合いの開襟シャツに、黒のジョガーパンツ。全体の暗い色合いを、白のスタンスミスでパッと明るく爽やかに格上げする。開いた襟の一部は黒になっていて、全体の色合わせもバッチリだ。すごくオシャレ。

 

https://www.instagram.com/p/BIPOZSvBK1Y/

 

 僕はと言えば、なんだかどデカくてちょっと恥ずかしいが、前身頃がジップになっているグレーのシャツを着ていた。これは、新しくできた友達が働いているお店で、その日に購入したウミット・ベナン。その内側には、黒の気持ち大きめのTシャツを合わせる。パンツはいつも通り太めの黒いスラックス。合わせるスニーカーもモノトーンで、白や黒の混ざったハラチライト。全体の色を制限して、その日買ってすぐに羽織った半袖シャツのグレーを押し出した。青いヒゲで差し色か。うるせえんだ。

 

 着ている服を論理的に説明するのは、結構得意だ。好きなものを好きに着るのが至高だと思って止まない僕だけれど、きっとそこには自然と、彼らなりのルールやロジックが浮き出てくると思っている。その末には、きっとその人自身がじんわり浮いてくると信じている。3月に、一番上の彼らの写真を以って言い切ったように、やはり「ファッションとは、人である。」が今でも強く心に刻まれている訳で。