ギラギラ光る太陽を浴びつつ。

 

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 大好きな友達、太陽さんが僕をスケートに誘ってくださった日。28℃の、太陽がカンカンに照りつけた日に、彼は『スケートしようぜ』と連絡をくださった。紛らわしいか。ピカピカに晴れた日に、「太陽さん」がスケートに誘ってくれた。

 元々は『ゴールデンウィークにお茶でもしよう』という約束だった。どこかの喫茶店で、近況を報告し合うような会だと思っていた。

 決めていた日、当日の朝11:00にTwitterのDMで「おはようございます」と彼に連絡。5分後、『スケートしようぜ』と返信が来る。まさか彼がスケートをしている人だとは思っていなかったから、驚きつつも喜びながら「嬉しさがすごい」と僕。

 その30分後、11:30には「中目黒の川沿いでスケートの約束」が決まる。ずっと思い続けていたんだけど、東京はスピード感が凄いと思う。無理矢理に「東京」のカテゴリーに押し込んだ感じもあるが、まさにそうなんだ。「あれしよう」「いいね」の即座の掛け合いが、札幌にいた頃よりも頻繁に。また、その末生まれる予定がほぼ確実に。

 本当は2/29に生まれるはずだったのに、4日前の2/26に世界に飛び出てきてしまったような、元々生まれた頃から予定を立てるのが苦手な僕には本当にぴったりな場所だと思う。僕の周りにいる方々がそういう方ばかりだというのもあるんだけど。「あそこに行こう」「いいよ」、「アレをやろう」「そうしようか」が度々起こる東京。素敵な街だ。

 

 頭を洗い、顔に程よくぬるい水を打ちつけ、濡れた頬をカミソリで撫でる。およそ1時間後の楽しい時間を想像しながら、鏡の前でニヤニヤする。友達のマークがくれたディッキーズに脚を通して、2枚重ねにしたまま干してあったヘインズをまとわせた。白とベージュの合わせなんて、普段なら「膨張色膨張色で…」とか云々言ってしまいそうになるけれど、スケートの時はこの格好だと決まっているのだ。

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 中目黒に着いてから15分ほど待った後、彼がぱたぱた歩いてきた。その日は本当に暑かったから、コカコーラをプレゼントした。『いい奴だなぁ』と言われて嬉しかった。僕が飲んでいたのはドクターペッパー。好みが分かれるジュースだから、ドクターペッパーを渡すのはやめておいた。

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 「ザクーッザクーッ」と鳴らしながら、中目黒の商店街をクルージング。ソフトウィールの彼のスケートは滑らかに静かに進んでいく。僕のは硬いウィールだから、「ガタガタガタガタ!!!」とうるさい。話す声は『暑いな!』くらいしか聞こえなかった。他のにはテキトーに返事をした。

  川沿いに着いて、互いに飲み物を、彼は荷物も一緒に日陰に置いた。僕はいつものように手ぶらだから、そのまますぐに滑り出した。アスファルトが照り返して、地獄みたいな暑さだった。向こうに行って、帰ってきて、ドクターペッパーを飲めばもう常温以上。お母さんがいつも言ってた『疲れた時には甘いもの』がひしひしと染みる。

 2時間くらいキャアキャア言って遊んだ後、暑すぎるという理由でアイスを買いに行った。キウイ味のガリガリ君を頂いた。あのタイミングで食べるアイスは本当に神の味がした。神は存在するんだと思った。ニーチェを蹴飛ばす形で。またも過言。

 

 うるさいスケートと静かなスケートの2人でクルージングをしながら、様々な服屋さんを見に行った。雑誌で見た1LDKから、fifth general store、古着屋さんまで。たくさんのお店に連れて行っていただいて、本当に心から面白かった。服が好きな人と服を見るのは本当に楽しい。ここがああだ、これは最高とか言いながら、のんびりする。太陽さんはずっと「買いなよ」しか言わなくて、それも結構ツボだった。

 ぬるくてゆるい、素晴らしい時間を過ごしたのち、彼が『眠いから帰ろう』と言った。僕が思う友人関係の最終地点は、「めんどくさいから行かねえわ」と言える関係だ。彼の発言に、それに近しいものを感じた。僕もそう思っていた。疲れて本当に眠かった。

 『俺こっち』「僕はこっちですか?」『そうだよ またね』で別れた。あの時のガリガリ君みたいにさっぱりとしていて、あれはあれで良い別れ方。最高な1日だった。またスケートしましょう。太陽さん、ありがとうございました。また!