ノスタルジックにエモーショナル。

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 暇があればhuluを立ち上げ、「吉田類の酒場放浪記」ばかりを観ている僕は、街をぼんやり歩くだけでも暇しない。店構えがあまり綺麗ではない一軒を見つけては、「あーいいなー」と独り言を言ってはiPhoneを構える。iPhone6に機種変更をしてからというもの、カメラで撮る写真の画質がすこぶる良くなった。それを頼りに、ひたすら撮る。撮る。

 古い冷蔵庫にひっそり並べられている豆乳を見て、吉田類さんが飲んでいた「豆乳酎ハイ」を思い出した。氷が敷き詰められたグラス半分を焼酎で埋め、そこにカップの豆乳を流し込む。色の無いまっさらなアルコールに、真っ白の液体がさらさら混じっていく。白味を帯びた半透明のそれは、見るからに美味しそうだった。やってみたいと思った。この御店の前を通った時は、あいにく財布を持ち合わせていなかったから、今度近くを通るときには買ってみようと思う。豆乳酎ハイを作る前に、まずは単体で飲んでみよう。

 

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 生活感が滲んでいるお店。春の陽気に店の戸を開け、爽やかな春風を店内に通していた。店の看板と、上にかかったタオルの色味が全く同じだったのには少しにやついた。秀逸な色合わせ。狙いではないにしても。

 多分だけど、憶測の域は超えないけれど、きっとここの肉じゃがは美味しいと思う。オムレツとか、野菜炒めもきっと旨いと思う。入ったことが無いから、こんな事を書いているのはてんでおかしい話なんだけど、きっと地元のおばあちゃんの料理を思い出して泣いてしまう。月9は一度も観なかった。

 

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 これは完全に蛇足。「怒られろ」と独り言を口にした。直接的すぎる丸裸のネーミングに思わず笑った。本当にそれだけの写真で、なぜここにアップしたのかはわからない。面白くないですか?これ。

 

 東京に来て、若干の月日が経った。懐かしさを匂わせるお店を見つけては写真に収めるのは、吉田類のせいではないのかもしれないと思った。なんとなく地元に帰りたくなってるんじゃないか、と思った。恋人とのビデオ通話が途中で切れてくれて良かった。もう、iPhoneの天気予報では「東京」だけを確認するようにしようと思う。夕方のテレビに「どさんこワイド」を期待するのはやめよう。ノスタルジア、懐かしみがいつも僕の短い襟足を強く引っ張ってくるから、明日はシャキッとツーブロックにでもしてしまおう。これは詩的表現が過ぎるな。有言不実行の人となりと怠惰な正確にかまけて、きっと切らないだろうしな。あー、地元の美容室に行きたい。結局。