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暑すぎない?

 暑い。暑すぎる。法律が許すなら、全裸で外をほっつき歩きたい。片思いの女の子を想うくらいの勢いで涼しさのことばかり考えている。ビールをグイグイ飲んでしまうこと、特に読みたい本も無いのに図書館にこもってしまうこと、扇風機の首振り機能すらうざったくなってしまうこと、気づけばリネン素材の服ばかり手に取ってしまうこと、全部夏のせいだ。夏のせいでしてしまうことがたくさんある。コンビニに寄れば、コーラばかりに目が持っていかれる。革の時計はしたくない。ブーツなんてなおさらだ。ジャケットを着ている人を見るなり(この人は暑さで頭がやられてしまったのか)と思ってしまう。

 北海道は特に、夏と冬のメリハリが効きすぎている。友達が言った絶対神様の設定ミスだよね』という言葉が今更じわじわ来た。まさにその通りだ。設定ミスでしかない。35℃と-15℃なんて、もう一体何を考えているんだ。せめて20℃と5℃くらいのものに改めてほしい。神様お願いします。本当に。温暖化の弊害は一切無視しても、本当にどうにかならないかな。

 こじつけが得意な僕は、ここぞとばかりに夏を悪者にする。都合の良いこじつけばかりして、情緒不安定な人みたいに夏を褒めたり貶したりする。自分に都合悪く暑ければ「暑すぎてイライラする」と言い、かと言って、居酒屋に行けば陽気な顔で「ビール!」と言う。「ひややっこ!」とか言う。人生なんてそんなもんだ。この言葉は物凄く嫌いだけど、多分そういうことだ。

 とにかく暑い。今もパソコンの前で全裸の僕が、時たま上を向いて書くことを考えながら、整えたてのもみあげを伝う汗にイライラしつつキーボードを叩いている。暑すぎる。女の子から熱中症になりそう』と連絡が来て、「もっとゆっくり言って?」と言い、『ねっチュウしよう』に聞こえるようにする遊びを思い出して、本当くだらねえなと思った。これも夏のせいにしておこうと思う。35℃は人の頭をおかしくする。

 気づけばもう昼だ。冷たい蕎麦でも食べに行こう。「日本酒!」とか言わないようにしよう。大学生の「夏休み」の特権を行使し過ぎないように気をつけよう。ああ、しっかり冷えたビールか冷酒を飲みたい。飲みたい。飲みたい。飲んでしまおうか。