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ALOHA!!!

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 時より軽快にヒラヒラする軽めの素材感と、いつもなら敬遠しがちな派手なデザイン。暑い夏にはアロハシャツを着るに限る。ノームコアがどうした。無地のTシャツの流行がなんだって言うんだ。

 着丈の短さでヘソが見えてしまいそうな。身幅の広さのおかげで、じとつく汗も気にならず。お母さんと一緒に歩く小さい子が、『あー!おはなー!』と目を輝かせて、僕のシャツの赤い部分を指さした。初めて4歳児が可愛いと思った。夏はやはりアロハシャツに限る。

 春にはいつも「春だから」を言い訳にして新しい服に挑戦してきたが、夏にも同じようなことを言っている自分に気がついてしまった。「夏なんだから派手な服を着てしまおう」という言い訳を、知らず知らずのうちに用意していた。こんなバキバキの色の服を、他の季節には確実に身に付けない。こじつけて、言い訳を並べて、目の前の季節に対応する。秋にはきっと「食欲の秋」という最強の言い訳を手にして、みるみる太っていくのだと思う。冬はこたつを武器に部屋に引きこもるんだろう。

 細かいところを見れば、木製のボタンも素晴らしい。前を閉めるたびにニヤけてしまう。大人になった今、思えば木に触れることがほとんど無くなった。カブトムシを埋蔵金のように貴重なものだとして走り回った子どもの頃。ささくれが指に刺さるのも厭わず、ベタベタの木々を一心に撫でた。完全に後付けではあるけれど、なんとなくそういう事も思い出してしまう。木製のボタンには魔力がある。

 こういう、細かいところにも気を遣っているデザインは最高だ。『神は細部に宿る』と誰かが言ったそうだけど、それには本当に心から同意する。大味のポテトチップスは美味しいが、いずれ飽きが来てしまう。繊細な味の和菓子は地味だけど、味わい深くどこまでも食べ続けたくなる。豆大福の中に含まれる塩味の効いた黒豆の美味しさのような。特別和菓子が好きな自分としてはバイアス・偏見まみれだが。

 

 

 アロハシャツを持っていない人も、今年の夏は挑戦してみると良いと思う。女性に関して、流行のガウチョパンツに合わせるなら、裾を縛ってアクセントを付けてみるとなかなか可愛らしくまとまる。ガウチョパンツの抜け感をそのままリゾート感へ昇華して。アクセサリーは大人っぽいものを選んでみるのが素敵だ。どこかでキリッと引き締める部分があると、メリハリが素敵な最高のスタイルになる。

 

 男性は、ショーツと合わせて涼しげに爽やかに着こなすのが定番として凄く良い。「夏だから」をキーワードに思い切ってスネを出してみるのが気分。伸びたスネ毛もアクセントとして。まあ、スネ毛に関しては冗談としてさておきだが。

 今季、C.Eからは素敵なアイテムがリリースされた。

 グラミチのショーツを合わせて、足元にはアウトドアサンダルを持ってくるのも面白そうだ。もちろん色合いはシャツに合わせて統一感を。アウトドアに全てのアイテムを振り切って、今季の爆発的なサンダルブームに乗っかる形で。

 今年も暑い夏が始まる。とびきり派手なアロハシャツを着て、したり顔で街を闊歩しよう。間違っても怖い人みたいなスタイルにはしないように気をつけて。少し前に流行ったクラッチバッグはタンスの奥に眠らせておこう。