アツい。

今週のお題「私がアツくなる瞬間」

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 札幌に住んでいて本当に良かった。サッポロクラシックの飲みくち付近に書かれた『北海道限定』の文字だけで、少しだけ幸せに思える。アツくなる。人は限定ものに弱いという話は周知の事実だが、これはきっと自分が「限られた人」になれるからなんだろうと思う。限られ定められているのは、そもそもビールじゃないのだろう。それを飲んだ人がそうなれるのだろう。限られた人になれるのだろう。何が言いたいのかよくわからなくなってきた。きっと二日酔いのせいだ。昨日は飲み過ぎた。 

 『外で吸うタバコは美味しい』と友達が話すのを聞いた。同じように、外で飲むビールも最高だ。冬の寒い道すがら、まだ雪は降らないくらいのあの季節に、外で少し震えながら飲むビール。誰かから勧められて「きのこ帝国」の『クロノスタシス』を聴いた。あの感じだ。アレは春っぽいけれど。


きのこ帝国 - クロノスタシス(MV) - YouTube

 

 ジリジリと日照りがうるさい夏のビーチで、汗の匂いも気にしないでキャッキャと遊び、浜辺にだらしなく座り込んで開けたビールの缶から「プシュッ」と。これも最高だ。こんな時は銘柄なんて全く気にせず、ただ喉を通りすぎてもらいたい。強い炭酸のせいで「あぁー!!!」と言いたい。

 アルバイトで疲れてヘトヘトになりながら、ヤンキーの車の重低音で気が狂いそうになって、コンビニに逃げこむ。コンビニの冷蔵庫はズルいと思う。通るところにちょうど良くお酒が置いてあるんだもん。まんまと策略にハメられ、レジで300円くらいを出してしまう。で、歩きながら缶を「プシュッ」とやる。ダメだ、考えただけで最高の気分になってきた。これこそクロノスタシスの感じだ。 

 ビールはともかくいつでも最高なのだ。春も夏も冬も、きっと秋だって美味しい。全部の季節で、全部のビールが美味しい。エビスもアサヒもプレモルもクラシックも何でも全部。マズいビールなんてあるわけが無い。よく『これしか飲まない!』と大きな声で満足気に言う人がいるが、僕はあんなのにはなりたくない。そりゃ味の違いはわかった方が面白い。楽しい。でも、自分が好きな銘柄以外を拒否してしまうくらいのつまらなさは要らないと思う。全部最高。全部アツい。

 

 ブルーハーツのアツい音楽のせいで、僕は大人になるのが怖かった。ツバを吐いてやろうと思っていた。トンガリ過ぎていた。そのくせライダースを着るには勇気が足りなかった。金髪にしたことも無い。中途半端だった。そんなハンパな人間が、怖い怖いと思っているうちに20歳を越えて、ビールで腹を膨らませている。パンパンに張ってしまったお腹に、ライダースジャケットは似合うだろうか。またアツい夏がやってきて、それからもう少しして僕は23歳になる。あー、あっつ。飲み会行ってきます。