靴を履くためにかけた10分間を、2400字くらいで。

 

春はどうしても足取りが軽くなります。本当に仕方がないこと。普段している散歩もその通りで、ぽかぽかの陽気に無理矢理結びつけて気づけば隣町。そういうことがたくさん起きるのが、この季節。春です。普段しないことにも、そういう意味でどんどんチャレンジしてしまうような。

 

それもあってか最近、新しいスニーカーを買いました。せっかく新しく買ったからには、大事にしっかり考えて身に付けたいものです。

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今回購入した単色グレーのVANSのOLD SKOOLには、テーパードがバッチリ決まっているスウェットパンツを合わせてみました。色合いはシンプルに抑えつつ、テーパードのシルエットによる恩恵としての主張性。「足元が細いから目立つでしょ」を言い換えた「主張性」は、かなりのこじつけなんだけど。

 

足首に向かって細くなっていくテーパードパンツのシルエットには、足を少し長く見せる効果がある他に、足元、つまり靴の印象を強める効果があります。さっきのは「こじつけ」って言っちゃったけど。例えばここに、ビビットカラーのスニーカーを持ってくるのも一つの手。ハイカットにしてなおさら主張を強めるのも面白そうです。

また、アイテム自体を見れば「スウェットパンツ」「スニーカー」。言ってしまえばちょっとだらしなくも見えてしまいがちな合わせです。深夜のドンキホーテにいそうな格好。アイテムの種類だけを見れば。ただ、今回の合わせを見た時に、そんなにヤンチャそうか、悪そうか、言葉を簡単に変えれば、ヤンキーっぽいかと言われれば、きっとそうではないと思います。自分のことだからよく思いたい部分もあるのかもしれないけど。きっと思わないでしょう。お願いです。思わないで下さい。話が続きません。無理矢理です。

 

それはなぜか。その答えは、上記の「シルエット」と、「色合い」にあります。

シルエット。仮にこのスウェットパンツが、「ルームウェア」として販売されているものだとします。家で落ち着いていられるよう、全体的に太めの作り。裾がペラペラしてうっとうしくないよう、リブが付けられて。太い部分から急にドンッと裾にゴム。多分屋内や部屋の中に居る時は快適だと思います。

それとは違い、このパンツは「テーパード」と言われる作りをされています。ふとももの辺りはゆったりめに設定され、足元にいくにつれ、徐々に細身に仕上げられていて。足をほっそりと、長く見せてくれる効果を持っています。細いもの一般に感じるのは、「上品」だとか、「繊細」とかいう印象で、テーパードパンツにはスタイルをそのように見せてくれる効果があります。

 

次に、色合い。パンツと靴の色合いを近いものにすることで、統一感を持たせることができます。世間一般の「スーツ」のうちほとんどが、上下同じ色なのと同様です。たぶん。同じような色合い、色味を設定することによって、スタイルにブレが出ないということ。それがスタイルの統一性。統一感。

このスニーカーがもしもイエローのもので、スウェットパンツがパープルだったら。「合う/合わない」で話をするのは非常につまらないとは思いますが。ファッションは根本的に自由なんだから。何をしたって正解なんだから。下の記事にも少しだけ書きました。

ただ、イエローとパープルに「統一性」を感じてくれる人は、あまりいないと思います。バッキバキのバスケットボールファンで、レイカーズは最高だ!』なんて言っている人でない限りは。だって反対の色だもん。「マンセル色相環」と調べてみてください。

 

今回のように、チャコール寄りのグレー、色の落ち着いたグレーと、ブラックを合わせること。これは、「黒」の脈に寄り添う形で色合いを展開した例。には、多分だけど、「上品」とか「落ち着き」の印象があるように思います。落ち着いたグレーに、落ち着いたブラック。落ち着きすぎです。まったりしてしまいそうだ。軒先でお茶を飲んで昼寝をしてしまいそうになる。ぜんっぜん面白くないな、これ。

 

そういうわけで、今回の足元のスタイリングの際には「上品」という言葉を頭に置いてみました。あまりバキバキした主張を乗せないスタイル。上品なシルエットのテーパードパンツに、ローテクのスニーカーという主張があまり無いアイテム。パンツはシルエットの文脈で「上品」なだけではなく、落ち着いたブラックを選ぶことで、より上品に。

 

最初の方で言っていた

例えばここに、ビビットカラーのスニーカーを持ってくるのも一つの手。ハイカットにしてなおさら主張を強めるのも面白そうです。

 という言葉。このヒントは「差し色」にありますが、それを書いてはもう字数が大変なことになってしまいそうなので、下記のブログを読んでみてください。

 

こういう感じです。「ほそくてじょうひんだから」の12文字で片付いてしまいそうな文章です。大切なお時間を頂いてしまって、ありがとうございました。すいませんでした。