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幸せに犠牲は要りません。

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春が来たからとウキウキするのはすごくわかる。とってもわかる。冬に思っていた(季節が一個進めばいいのに)という気持ちにもひどく共感する。ガチガチ歯を鳴らして凍えながら、店頭やWebサイトに並ぶ春物の洋服たちや、Twitterで東京の人々がつぶやく『寒いねー』という言葉の背景にある「10°」の文字を恨んでいるのもわかる。『降雪注意報』って何だよ、まったく。わかるよ。

ただ、もう春なんだからさ、夏の先取りはもう少し待ってからでもいいんじゃないか。欲張り過ぎやしないか。スキップの最中にポケットから落ちてしまったにしても、少しばかり浮かれすぎじゃないか。目の前にコンビニあったのに。コーヒーでも買うついでにゴミ箱に捨てたら良かったのに。ポイ捨て、よくないです。

自分の満足のために人の苦労を生み出すのは、ものすごくもったいないことです。僕のようにこうして面白おかしく思える人ならいいよ。あースイカバーだー、って楽観的に見て、そこから何かを推測してナンタラカンタラ… 拾って片手に持ちながら歩いて、気づいたら次のコンビニを見つけて。

でも、人間のほとんどが多分そうじゃないと思います。僕のようではない人がガマンして、腰をかがめてこのアイスのゴミを拾って、『俺食ってねえんだけどな』と不満気味にゴミ箱に向かって。ただただ純粋に可哀想。たったひとつゴミをポイ捨てするだけで、ひとりの人が不満。そんなの不条理です。その人食べてないし。袋から垂れる溶けたアイスの水滴が手に付いたりして。ずっとベッタベタ。最低。

春はちゃんと来ましたが、浮かれすぎて誰かを不幸せにするようなことはやめましょう。食べた後の袋を手に持って歩くわずらわしさがあるなら、中学校時代、部活帰りなんかを思い浮かべながら、コンビニの前で食べきってしまいましょう。好きな子待ってたなー、ってほんわかしていればいいんです。そういうことです。