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【第1回】 Q. なんでフード出してるの?

 

今日から、初めての試みを。僕は写真もヘタクソだし、文章を書くのもそんなに上手じゃないんだけど、やってみたいことがあって。それは、

なぜそれを、そのように身に付けたのか

 という、いわば「文脈」のようなものを紐解いていく文章を書くこと。知らない人に声をかけて「なんでそれそうやって着てるんですかー?」なんて言えないから、範囲は僕の友達に限ります。「ストリートスナップ」なんていう大それたものじゃなく。小さいコミュニティで終結する話を、ちょっとずつ広げていけたら面白いなぁと思って。しかも自分の思うような言葉で。思うような言葉の順番、思うような写真で。

 

https://instagram.com/p/1BAbzkzKK8/

初回は、僕の大好きな友達のヒロタカ君を取り上げてみます。彼は初期パンクが大好きな22歳の男の子。最近、メディアに影響されて「ハリ感が...」とか「抜け感が...」、「トレンドっぽいよね」などと言う僕を、本気で気持ち悪がってくる人です。

今回の写真は、オシャレぶって一緒にスターバックスコーヒーに行った時の写真。ウサギ?ネズミ?が胸で踊るスーベニアジャケットを主役に、中に着た薄手のスウェットパーカのフードはぺろりと出して。ボトムスはシンプルにブラックのスキニー。足元は勿論、パンクの代名詞的アイテム。コンバースオールスター。

 

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今回は

Q. なんでフード出してるの? 

 と聞いてみました。僕が思うには、オシャレ的思考を以って『アクの強いスーベニアジャケットというアイテムを、プレーンなスウェットパーカで中和してみました』なんて言ったら爆笑しちゃうな、と。「お前、俺のこと言えないじゃん」って。完全にメディアにブレブレじゃないか、って。

僕のテキトーな予想をよそ目に、彼が答えた言葉は、ものすごくすっとんきょうなものでした。それは、

 

A. え?パーカってフード出さないで着れるの? 

 

反則です。質問に対して質問で返すのなんて、たぶん小学校でなんとなくうっすら反則だと知ったはずです。質問返しは反則です。間違いなく反則なんだけど、これも少しだけ興味深いなぁと思ってしまいました。

 今まで彼は、フードを毎回外に出した状態で、毎回レイヤードを楽しんでいたんでしょう。「楽しむ」というか、むしろそれしか無かったんだ。ジャケットの中に収めて。それを常識として。薄手か厚手かなんて関係ない。出せるものは出す、的な。ちょっと言い過ぎか。

自分の考えが、自分のとは少し違うものに出会った時に刺激される。それを常識だと思っていた自分にとっての、新しい刺激。上書き保存するわけではなく、名前を付けて保存。ふーん、そうなんだ。そういうのもあるんだ。って。フードってしまってもいいんだ、って。

僕が書いた、スカルジャンパーとしての「スカジャン」の話を少し思い出しました。

フードを出して着ること。彼の今までのスタンダード。オシャレな人が読んだら笑ってしまいそうな、こんなくだらないこと。でも、「なんでフード出してるの?」と聞かないと、「彼がフードを出さずに着ることを知らなかった、という事実」には気づけません。もっと言えば、彼がフードを出してパーカをレイヤードしていたのは、

フードを出さない着方を知らなかった 

 という文脈を含んだものだったこと。こんなのは、襟元から出ているフード一枚を見ただけでは、とうてい分かり得ません。それってすごいことですよ。絶対わからないことなんだから。聞かないと。言ってもらわないと。クローズド過ぎて、自分1人で終結している文脈。それをほじくり出して、ムリヤリオープンへ。あー、面白かった。

こういうことを、これからどんどんやっていきたいなぁと思っています。続けていくうちに、改良するところはどんどん改良して。対談形式でも面白そうだ。あと、僕は文章の締めがものすごくヘタクソだ。最後の方だけ重みが無い。スッと終わってしまう。「ブログの締めがヘタ」というのをブログの締めでしているのは結構面白いですね。これからは毎日友達に会って、「なんでそうやって着てるの?」としつこく聞く人になろうと思います。お次はあなたかもしれませんよ。ダサいなこれ。さよなら。