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無駄と非効率の話。

「やらなきゃいけないこと」と、「やらなくてもいいこと」があります。例えば大学生。卒業するために、こつこつ単位を取らなきゃいけない。入りたい企業に就職するために、就職活動をしなきゃいけない。大学生以外だってもちろんあります。彼女を作るために、好きな子に告白しなきゃいけない。自炊をするために、フライパンを買わなきゃいけない。アパートに住み続けるために、家賃を払わなきゃいけない。

やらなきゃいけないことを探してみると、色々様々あることに気づきます。明日を元気に過ごすために6時間寝なきゃいけないとか。たっくさんあります。挙げていけばキリがありません。

その一方で、やらなくてもいいこともある。別に散歩なんてしなくてもいい。素敵なカフェに行ってダラダラなんてしなくても生きていける。亀の模様が美しいからって、別に写真に残しておく必要も無い。

http://instagram.com/p/yL2900TKE4/

 

 

スクーターの排気?の口のところがWi-Fiのマークのようだからと言って、別にそれを写真に収める必要なんて一切。

http://instagram.com/p/yetqKrzKNb/

 

別にこんなことしなくても、十分に生きていけます。ハッキリ言ってしまえばそんなのは「無駄」です。生きていくためには、そんなことを考えていては効率が悪い。ぱっぱとやることだけやっている方が良い。「非効率」です。このブログだってそうだ。改めてこんな時間を使って文章を書く必要がどこにあるんでしょう。

そんなことを言いつつも、僕はこれらのような「やらなくてもいいこと」にとても不思議な魅力を感じるんです。結構大事なんじゃないかと思うんです。それを今日はちゃんと自分の言葉で表現してみようと思い、早朝にキーボードをカチカチ叩いてみようと思ったわけです。

 

なぜ「やらなくてもいいこと」が大切なのか。「無駄」や「非効率」に惹かれてしまうのか。それはものすごく単純で、拍子抜けしてしまいそうなほどシンプルな理由です。たったひとつ、

その方が面白いから

 これに尽きます。ほんとにこれしかありません。その方が面白いからです。

 

例えばA地点に着きたいとする。A地点までの道のりは、通りを真っ直ぐ歩けば10分ほどで到着できるくらい。もちろん時間を気にして通りを真っ直ぐ、ひたすら前だけを向いて歩くのは効率が良いです。普通ならそうしなきゃいけない。最短距離で、最短の時間で到着するために、真っ直ぐ歩かなきゃいけない。

一方で、テキトーにぐねぐね曲がって歩くこともできます。散歩のような気分で。そんな道を通らなくてもすぐに着けるのに、わざわざどこかで曲がっては立ち止まったりなんかして。面白い顔の犬を見てニヤニヤしたり、駅前のストリートミュージシャンの歌に耳を傾けたり。で、結局30分の時間をかけて到着。

 

これが「やらなきゃいけないこと」、言い換えれば「そうすべきこと」と、「やらなくてもいいこと」、違う言葉で言うなら「そうすべきではないこと」の違いです。真っ直ぐA地点にたどり着くためのルートを通ればいいんだから。そうすべきなんだから。犬の顔なんかを見ている暇があったら、多分目的地にはとっくに着けるんだから。

でも、真っ直ぐ歩いていると面白い顔の犬には出会えません。ストリートミュージシャンの素敵な曲には出会えないままA地点。きっとその先いつまでも、そのミュージシャンの顔も曲も知らないまま生きていくことになるでしょう。大げさだけど。もしかしたらどっかの旅先かなんかで聴くことになるかもしれないけど。

僕が言いたいのはこういうことです。効率的なものだけを追い求めることで、回り道の先にあるかもしれない「面白いこと・もの」に出会えないまま人生を過ごすことになってしまう。僕はそんな面白くない生き方は嫌です。面白いものにもっと出会いたい。回り道をして、面白いものに出会う可能性をどんどん広げてみたい。

もちろん、真っ直ぐ効率的なルートを辿って歩いている間に、何か面白いものに出会う可能性もあります。真っ直ぐ向いたその先に、もしかしたらブサイクで愛らしいパグがいるかもしれない。でも、それにも気にも留めないんだろうな。真っ直ぐ向いて目的地のことしか考えていないんだから。

10分あれば到着できる道を避けて、わざわざ3倍の30分をかけて歩くこと。これ自体がもはや「無駄」であり「非効率」。ましてや、主な目的である「A地点への到着」には何も関係が無い「面白い顔の犬との出会い」や「熱心なストリートミュージシャン」なんて、どうしようもなく無駄です。非効率的です。

ただ、さっきも言ったように、たぶんこっちの方は、面白いです。いろんなものに出会えます。最悪出会えなくても、出会ってしまう可能性は少なくともさっきの例で言えば「3倍」。あんまり数学のことはわからないけど、単純にそんな感じじゃないか。

そういうわけで、僕は「無駄」とか「非効率」を大切にしたいなぁと思うんです。普通の人の何倍かの時間はかかるけど、たぶん同じかそれ以上の倍率で面白いよ。僕が遅刻しがちなのを必死に弁明してるわけじゃないよ。ちょっとその気もあるけど。これも、無駄。