僕は結局服が好きだ。

http://instagram.com/p/yBSDCvzKMq/

弟に服を貸してあげました。エディバウアーのケーブルニット。腕が長い僕には少し窮屈で、もちろん好きで買ったんだけど最近はあまり着なかったもの。instagramの加工のせいで少し見え方が違うけど、ほんとは明るめのブラウン。上品な感じで着るのがベストなんだけど、彼らしいところに落とし込むために「持ってる迷彩のアウターで男臭さを入れると良いね」と持ち掛けました。グリーン!イエロー!みたいなバキバキのカモ柄ではなく、中間色で落ち着きのあるものだったので、色合いがバッチリハマっていて格好良かったです。

各アイテムの文脈にしても、ハンティングブーツとカモ柄だから、合わない訳がなくて。それを細身のジーンズとケーブルニットで上品に持ち上げるイメージ。そんなのただのオシャレだよ。最高です。後付けだけど、シューレースをだらしなく通しているのも何だか「わざと感」があって素敵です。

彼はあまりファッションに興味が無いというか、無頓着というか、別にバカにしているわけじゃないんだけど、画一的というか。ストリートファッションならもうそれだけ、みたいな感じ。好きなものを一貫して好きでいることは格好良いんだけど。だから、この格好をしなよと勧めてあげた時は物凄く喜んでいました。僕はスタイリストになろうかと少し思った。月並みだけど。全然現実味が無いけど。

 

http://instagram.com/p/yALZlfTKBC/

わかりますか、「イケメン」ってこういうのを言うんですよ。どんな加工をしても格好良いんですよ。

僕の友達の男前は、何が凄いって「何もしてないのにいい匂いがする」というところです。『香水なんて気持ち悪いよ』なんてサラッと言いのける彼の性格が大好きなんだよなぁ。窓際で本を読んでいるだけで絵になり、ボロネーゼを食べているだけで絵になり、もう言う事が無いくらいの、ただのイケメンなんですよ。ずっと一緒にいるけど、もう隣を歩きたくねえなと思いました。全然嘘だけど。

彼はとてもオシャレな人間で、モード寄りの綺麗な格好を好き好んでする人です。troveなんかが好きな人。ゆるさと上品さがマッチした服を着る人。このお店に着くなりすぐに

KENZOのセットアップ買った! 

 と言われ、「なんだお前!」と自然に口から出てしまった。ずるいよ。ドンハマリじゃん。そういうことじゃん。しかもベージュ。何なの。ずるさしかないよ。この日もこの日で、綺麗なネイビーのコートに、襟や袖のシワが素敵なシャツを合わせて。パンツとシューズのことは忘れてしまったけど、たしか色味を制限した感じだったような。上品さが際立っていて、もうこれが似合うのはこの人しかいないなと思わせるくらいの直球さが素晴らしいスタイルでした。こういう人は最高です。いい意味でわかりやすくて。

 

どんな格好をする人でも、やはり「その人らしさ」というのが大切だと思います。それは見た目の問題でもあり、また、性格の問題でもあり。ただ、それに縛られて先出しで「俺っぽいから」というのはもったいないとも思う。着てみて、履いてみて、付けたり被ったりしてみて、どんどんトライして、徐々に後出しで「自分らしさ」が分かってくるんじゃないかと思う。体がゴツいからストリートの服を着るのも間違ってはいないんだけど、その後に何かの拍子でルードの方に行くのも良いと思う。のらりくらりとやってみて、ふと気づけば良いと思う。気づいて好きになったら、たぶんそれは「自分らしさ」なんじゃないかなと思います。弟の話なんかはまさにそれ。

その変遷というか、移り変わりというか、そういうのをふとしたところに見つけたり直接聞いたりしてしまうと、これがまた面白いんだよなぁ。女の子のセルビッジジーンズとかさ。また全然言いたいことが見えなくなってきてる。ダメだ。僕はやっぱり服が好きだ。

 

http://instagram.com/p/yFGaEcTKG6/

こんな靴を買った記憶は一つも無いし、こんなのを履くつもりも毛頭無い。

ピントも合わない。雪が融けて水も染みてくる。最低だけど、これは多分「自分らしさ」としてカウントしていいはずなのだ。