ポジティブなこじつけ。

3歳の頃からずっと剣道をしています。4歳だったかな?もしかしたら5歳だったかも。とにかく、小さい頃からずっと僕は剣道だけを続けてきました。

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他のスポーツはてんでダメで、バットからはボールがなぜか逃げていくし、自分だけみんなよりも1テンポ遅く100mを走ったりして。スポーツ音痴という肩書がまさにバシッと決まる、典型的な偏食です。

 

パンチパーマが怖かった、大好きな恩師がヒョロヒョロの僕を誘ってくれたのがきっかけでした。何をやってもヘタクソだった僕は、友達に誘われるまま剣道を始めて。きっとすぐに辞めてしまうんだろうとみんなが思っていたんだろう。

あ、そうだ。剣道始めたの5歳だ。きっと。

 

で、弱くてへっぽこだった僕も大会に出場することになって。絶対負けるに決まってる、デカくて太った友達が優勝するに決まってるなんて思ってて。その友達は昔からすごく強かったんです。小学生の頃からセンス抜群。走っても速いし、バスケもできる。運動神経の塊みたいな人で。

で、試合の前に下を向いてしょぼんとしていたら、パンチパーマで姿勢が物凄く良い、それはそれは怖い雰囲気の人が近づいてきました。彼は近所の強い道場の先生でした。僕のことは親とのつながりで知っていたみたいで。

 

おう!試合出るのか!頑張れよ!

これ、垂ネームの中に入れとけば絶対勝てるから!お守りだ!

 

と言いながら、腕に付けていたよくわからないトルマリンリングみたいなのを、股間のところの名前が書かれた袋(垂に付けるネームで、『垂ネーム』というもの)の中に入れたんです。

もう、なんか何でもできるような気分になってしまって。弱くてヒョロヒョロでへっぽこの僕でも、なんとなく勝てるんじゃないかな?なんて思ってしまって。だってあんなに怖い人がくれたお守りがあるんだもん。

その小学生の大会で、僕は3位になりました。初めてもらったメダルと賞状。人生で初めての2つに、子どもながらにグッとくるものがありました。

それからというもの、その近所のパンチパーマの怖すぎる先生の道場には欠かさず通うようになり。1週間に8回も稽古をしていた道場だったけど、心の中には『この人に着いて行けば強くなれる』という確信があったから。大変な稽古もなんとなく頑張れたものです。たまに稽古中に寝たりしてめちゃくちゃ叱られたけど。

 

今こうして大人になって、小学生だったあの日のことをちょっと考えてみても、やっぱり覚えてるんですよね。あの日のことは全く忘れてない。初めて認めてもらえたような。何もできなかった僕を、初めて認めてくれた人でした。結果までセットでプレゼントしてくれて。

言ってしまえばトルマリンリングに意味なんて無いんです。100円ショップで買ったものなのかもしれない。別にそれをしているからと言って最強になれるわけじゃない。もしもそうなら今頃100円ショップで40個くらい買って装備しています。

でも、あの日のアレは僕にとっては魔法の道具のようだったんだよなぁ。攻撃力が+300されたみたいな錯覚を起こして。

子どもの頃の思い出は、これが結構好きなエピソードです。優勝じゃなくて3位なのもよくできてるでしょ。ウソじゃないですよ。