襟を正すということ。

今日の札幌はあいにくの雨。ざんざん降る雨を見ていても家ですることとして思いつくのはほとんど寝ることばかりで、つまりものすごくヒマでした。大学のレポート課題を終わらせるにも、家ではきっとのんびりしてしまうだろうと思ったので、近くのコーヒースタンドへ。

コーヒースタンド28 | 札幌コーヒースタンド、パウンドケーキ、ギャラリー、サイクルインカフェ

 

「行きつけです」と胸を張って言えるかはちょっと自信が無いけど、最近は足繁く通っています。暑い日にはアイスアメリカーノを飲みながらちょっと休憩したり、冷える日にはホットのコスタリカコーヒーを飲みながらほっと一息ついたり。結局いつものんびりしちゃうんだけど。

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アイスアメリカーノと羊羹。#和洋折衷

 

雨が止んだ隙に、サッと行ってきました。本当に大好きなコーヒー屋さん。

一番最初にここのお店を見つけたのは、夏にさしかかろうとしているくらいの、春の終わり頃だったような気がします。汗をにじませながら、友達とふたりで歩いている時に見かけて。僻地にはそぐわない感じで、ドアが開いたままのオシャレなお店を見つけて、居ても立ってもいられずお店に入ったのを覚えています。

ほんわかした雰囲気の可愛らしいバリスタさんがニッコリして、「いらっしゃいませ」と言いました。お店の中にはゆったりしたジャズが流れていて。奥の席はカリモクのキレイなグリーンのチェアと、革張りのブラックのソファ。壁を見れば素敵な絵画が貼られていて、もちろん『札幌国際芸術祭』のポスターも貼られていました。

そんなの間違いなく「オシャレ!!!」と言います。間違いないです。自然に出ました。バスクシャツを着てニコニコしているバリスタのお兄さんは、パッと見るだけで入った僕たちを見てはずっとニコニコしてて。好きにならないはずが無い。

 

ここのコーヒー屋さんのコンセプトに、

 

地域に密着してコーヒーを通じて文化を育み、日常生活に豊かな楽しみを提供する。

 

というのがあります。

南郷18丁目なんていう僻地に、オシャレなんだけど気取らない雰囲気のコーヒー屋さん。行かないはずが無いです。そんな素敵なことをされたら。

僕がこのお店に入る時に、いつも思うことがあります。それは、『襟を正す』ということです。僕はきっとここのお店にスウェット上下では入れないでしょう。たぶんオシャレなお気に入りのTシャツを着るはずです。それに合ったズボンを穿いて、ちゃんとしたスニーカーを履いて行くんだと思います。

『日常生活に提供される豊かな楽しみ』というのが、コーヒーだけではないような気がします。「ここに行くためにちょっとオシャレしよう」と思うこと自体が、このお店から提供された『楽しみ』なんだろう、と。

 

思ってみれば、僕が中学生だった頃からずっと通っている美容室 PULPULもそういう感じでした。プルプル | Facebook

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オシャレなんだけど、全く気取らず。お店は北海道の田舎の方、日高にあります。僕が触れてきた素敵なお店たちは、そんな共通点があるんだろうと思いました。ギャップ的なものです。「町の雰囲気にそぐわない」まではいかない程の、ポジティブなギャップ。

ここの美容室で髪を切ってもらうために、ちょっとオシャレな格好を心がけて。で、お店の前で結構な緊張をして。お母さんからいつも

 

なんでそんなに緊張してんのwwwww

 

みたいな感じで言われたものです。でもホントです。そりゃ緊張するよ。お店のガラスで服装をチェックしては、お兄さんから何度ニヤニヤされたことか。

それがいいのかもしれません。きっとそれでいいのだと思えます。コーヒー屋さんにしても、美容室にしても、コーヒーだけじゃない。髪型だけじゃない。そこに行く自分を楽しむということ。襟を自然と正してしまっている自分を楽しむということ。

それらこそが、お店から提供された『楽しみ』なのだと思います。